28日に開幕する第17回全国障害者スポーツ大会の入賞者に贈るビクトリーブーケの本格的な製作作業が27日、愛媛県松山市築山町の市青少年センターで始まり、ボランティアの約80人が一つ一つ心を込めて1100束を作り上げた。29日までの3日間で延べ約250人が3000束を完成させる。
 障スポ大会を支えようと日本フラワーデザイナー協会(東京)が第4回大会から毎年行っている。ブーケには丸い菊やカーネーションなど長持ちする花を選び、車いすに当たったり落としたりしても崩れにくいよう、麻の繊維のホルダーに固定。障害のある選手も持ちやすいよう茎を長めに取るなどデザインに工夫を凝らした。
 27日は、愛媛県支部や来年の開催地となる福井県支部の会員ら約80人が参加。流れ作業で手際よく茎の長さを切りそろえて束ね、柔らかい紙にくるみ、ラッピングしてリボンを掛けた。
 愛媛県支部の穴山百合子さん(50)=松山市市坪北2丁目=は「選手に頑張ってもらいたいという気持ちを込めて作っている。選手たちが手にしているところを見てみたい」と開幕を楽しみにしていた。